保険料掛け捨て型と貯蓄型の違い
貯蓄型(解約払戻金)の保険は主に「終身保険(死亡保険)」で考えられます。終身保険は契約しない限り、いつか必ず支払われる保険です。終身保険は貯蓄型保険とも呼ばれ、解約払戻金をあたかも貯金のように活用できます。
一方、がん保険や医療保険は、給付対象にならない限りは保険金が降りない保険です。解約払戻金付きのがん保険もありますが、数が少なく、あっても解約払戻金が少ないものがほとんどです。
それならば、がん保険はなるべく保険料を抑えた掛け捨てが適しているのではないでしょうか。
掛け捨て型の特徴
「掛け捨て」とは保険料を支払い、保険金を受け取らない限り、掛け金は戻って来ません。
保険を解約しても掛け金は戻りませんし、もちろん満期金などもありません。がんを罹患した場合のみ保険金を受け取れる仕組みです。
掛け捨てのメリット
- 掛け金を少なく、保証を大きく設定できる
- 払戻金がないため、解約しても面倒ではない
- 新しい保険商品が出て来た時の切り替えがしやすい
掛け捨てのデメリット
- 保険期間が終われば、いままでの掛け金は戻らない
貯蓄型(解約返戻金)の特徴
貯金・貯蓄の代わりとして利用される保険ですが、がん保険の解約返戻金はあってもさほど高額ではないと思います。
貯蓄型のメリット
- 保証を受けながら貯蓄ができる
貯蓄型のデメリット
- 月々の保険料が高い
- 低金利時代には不向き
- 早期に解約すると「解約返戻率」が低いため元本割れのリスクがある
中小企業の社長さんが、がんで仕事ができなくなった場合、治療費がかさむだけでなく売り上げも落ちます。ですので大きながん保険をかけておいて、将来勇退するときに解約。解約返戻金を役員退職金の一部に充てることもできます。
ちょうど退職のころに解約返戻金のピークを迎える計算がベストではないでしょうか?